ビジネスAI化推進の取り組みが世界的に加速していますが、現状この取り組みには2段階に分け、段階ごとに個別の取り組みを行う必要があります。
第1段階
AIファースト=AI をまず試す社内文化を作る、”意識のアップデート”
第2段階
AIドリブン=AI を使いこなして成果を出す、”知識と技術のアップデート”
もう少し詳細に解説をしてみます。
第1段階:AIファースト(AIツール導入を推進する段階)
1・まず現在のあらゆる業務にAIを使用して試してみる
2・そしてAIで自動化できる業務を抽出
3・導入し実践
各企業の状況や事業内容によって異なりますが、ここまでは世に広まっているAI情報と、業務の知識があれば、社内の意識をAIファーストにすることでそれなりに可能な企業も多いと考えられます。
この段階で重要な取り組みは”意識のアップデート”。
第2段階:AIドリブン(導入したAIツールで最大の成果を出す)
1・各業務においてAIツールの出力結果を最大化、最速化
2・各AIツールの連携
こちらは自社のビジネス、落とし込んだ各業務の深い理解とAIツールを駆使できる能力、とが両方必要です。
この段階の重要な取り組みは、”知識と技術のアップデート“。
このAIファースト → AIドリブンの2段階は、ガートナーなどが提示する AI 成熟度モデルの“Awareness/Active”フェーズから“Operational/Systemic”フェーズへ進む流れを参考に日本的に意訳、ビジネス向けに考察しています。
段階の順番もこのモデルから想定しています。
https://www.gartner.com/en/chief-information-officer/research/ai-maturity-model-toolkit
ただしこの2つの段階については、用語の定義も含め、順番についても各企業の状況によって前後する、やり方を変えるなどはあると考えられます。