OpenAIが上場を急いでいるのでは?とのことです。
元々の計画より急ぐ理由はAnthropicの存在があると。
直接の競合でもあり、同じく上場が噂されるAnthropicよりも先に上場することで、市場の注目と資金をより獲得する必要があるからです。
もちろんAnthropicもOpenAIよりも先に上場したいのは同じです。
直近シリーズGのラウンドで出資を受け累計調達額は673億ドル(日本円で10兆円規模)とされ、OpenAIの579億ドル(約9兆円規模)を超えています。
今後も駆け引きは続くのだろうと思います。
さて、ソフトバンクは、OpenAIの資金調達の主たるパートナーとも言える存在。
現在は約11%でMicrosoftの約27%に次ぐ、大株主とも言われています。
(OpenAIは特殊な持分構造なので単純な議決権割合ではないですが)
ソフトバンクにとってもOpen AIは最重要投資先であり、このIPOはまさに社運を賭ける勝負の時期とさえなるでしょう。
そしてここに来て、NVIDIAもOpenAIへの投資に加わるのはというニュースも。

その企業規模に対して、投資額は控え目とも感じることが多いNVIDIAですが、OpenAIに対しては、まだまだ不確定ではありますが、今回最大1,000億ドル(約15兆円)規模とも。
あくまで最大ではありますが、Google Gemini + TPUに覇権を奪われることはNVIDIAとしては避けたい構図のため、OpenAIへの投資に対する必然性はあるとは言えるのでしょう。
そうなれば、ソフトバンク、Microsoftとの間でOpen AIをめぐる権力図もまた一気に変わります。
循環取引と揶揄されるハイパースケーラーの取引関係ですが、さらに複雑なストーリーとなりそうです。
OpenAIは、IPOしたとしても、相変わらず黒字化の目処は立たず(AI株バブルの最大の懸念?)、収益面では同じ赤字でも2028年には黒字化、と目標を明確に言えるAnthropicとは状況が異なる。
Claude Codeで先行するAnthropicに対し、Codexなど、コーディングツールの進化、そこからのビジネス展開でどう戦うのか?
最近発表したFDEビジネスも、まるでパランティアの模倣のようですが、どこまで収益の助けになるのかは不透明。
もちろん、本筋のAGI開発競争からOpen AIは降りるわけにもいかず、
こちらはGoogleとのチキンレースとも言える状況が続く。
この1年でもGeminiは5.7%→21.5%大きくシェアを伸ばし、一方ChatGPTは86.7%→64.5%にシェアが大きく下落という厳しいデータもあります。(Webアクセスベース)

IPO間近、は一見明るいニュースですが、内実はAGI開発競争と収益化競争、2つの不利な状況の競争を並行して行われなければいけない難局とも言える状況。
OpenAIとサム・アルトマンはどのようにこれを切り抜けるのでしょうか。